17 September 2013

JBL/NBLトヨタ・アルバルクはリーグで最もディフェンシブなチームなのか。

先日、とある日本代表選手がこのようなことを呟いておられました。
“(トヨタは)過去3年間リーグで最も失点が少ないディフェンシブなチームです。”

…で、気になったので調べてみた。



まず、トヨタが過去3シーズン最も失点の少ないチームというのは誤りで、10-11と12-13に関してはリーグ最少失点だったものの、11-12シーズンは実は日立が最も少なかったという事実があります。
(一試合当たりの失点でトヨタ66.1/67.7/64.9に対し日立70.6/67.0/67.7)

念の為40分当たりの失点も比較してみましたが上記と殆ど同じ結果で、やっぱり11-12シーズンに関しては日立が最少失点でした。


ここで某・元業界関係者の方が快く提供下さった過去4シーズンのJBLのチームスタッツが威力を発揮!(感謝!!^^)

頂いたデータを元に、エクセルでポチポチとJBL各チームの守備回数(下表のD_Pace)やらディフェンスエフィシエンシー(守備100回当たりの失点期待値、DEF)を算出してみた。
まずトヨタ過去3シーズンにおけるD_Paceは67.4/70.2/70.3でリーグ平均値の70回程度とほぼ一致。
DEFはリーグ平均104点程度に比べて97.9/96.1/92.1と低くそれぞれ断トツのリーグNo.1であり、スポーツ男子、もとい、ある選手の言ってた言葉の内“(最も)ディフェンシブなチーム”に関しては間違いのない事実であることを確認した次第でございます。



折角なので他の数値に関してもサラッと綴ると、トヨタはDRB%(ディフェンス時に発生したREBの内ディフェンスリバウンドとして確保する確率)とD_TOV%(ディフェンス時に相手のポゼッションがターンノーバーで終わる確率)がリーグで最も高く、更にディフェンス時のeFG%やTS%(共に得点効率を表す指標)はリーグで最も低く、これらがディフェンスエフィシエンシーDEFを下げる要因になってるのは間違い無いと思います。
そして過去2シーズンに関してはオフェンスエフィシエンシー(攻撃100回当たりの得点期待値)もリーグで最も高く、結果攻守100回当たりの得失点差がリーグ断トツのNo.1でした。それで11-12シーズンがレギュラーシーズン2位なのが非常に不思議。(1位はアイシン)

私は全くと言っていいほどJBLを観なかったのでよく知らなかったのですが、トヨタはドナルド・ベックHCが就任する前の09-10シーズンにはディフェンスが宜しくなかったようです。
しかしベックHC就任後、まず1シーズン目にディフェンシブなチームを造り上げ、2シーズン目にはさらにオフェンスもブラッシュアップして、3シーズン目の12-13シーズンにようやくレギュラーシーズン1位を獲得したということのようですね。
(2年目にはRS2位でしたが、プレイオフでは優勝してはるわけですが。)
今季はベックHC4年目でNBLにそのまま突入ですが…こうやって数字を見てるだけでちょっとだけトヨタに愛着がわいちゃったり…。
今季は時間作ってNBLも観よう。
(けど選手会長のことは好きじゃないんだからねっっっ!!)

とりあえずここまで。

※計算間違い等々潜んでいる可能性がありますので、これおかしいで!と言う場合はこっそり教えて下さいね。^^ 

あー、もっと勉強頑張ります。

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